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わおわおにゃんこのドラーナさん


ホームレスキャット歴をもつおしゃべりにゃんこの日記。
by dorahna
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ノラ猫時代から保護まで(7):There's No Going Back

(1)はじめての出会い
(2)命名「抱っこ猫」
(3)年末の寒い日に
(4)春になって再会
(5)区役所で不妊去勢手術助成を申請
(6)「ケージ入り抱っこ猫」がやってきた


さてさて、とうとう「抱っこ猫」がやってきました


人猫対策会議さんは

パッパと、ケージその他の必要道具を貸してくださり・・・
さっさか、レボリューション(蚤回虫駆除薬)を投与してくださり・・・



ふと気づくと「シーツをかぶせられたケージ入り抱っこ猫」が
我が家のダイニングに鎮座していたわけです・・・



そのとき、ちょっと呆然としたまま教えていただいた
外猫(成猫)さんを保護した後の対応方法を書き留めておきます:


(まずは獣医で蚤/回虫駆除をしてもらうのは大前提)

◎ケージにはシーツをしっかりかぶせておく

新しい環境には、最低限の情報(聴覚)から慣れてもらいます

ゆっくりゆっくり、猫のペースで慣れてもらわなければなりません

だから、最初はすっぽりシーツでくるんで何も見えないようにしておきます
露出された状態でケージに入れられたままではとても不安
とっても可哀想な状態なんですって
(人間もそうですよね、檻に入れられて露出してたら超不安ですよね)

◎シーツは一日ごとにちょっとだけめくっていく

だんだんにめくっていって、最後は全部とります
シーツを全部取る頃には、かなり安心してるそうです

◎ご飯やトイレの世話のときの、外への興味の持ち方をチェックする

怖くてダッシュで逃げ出そうとするのではなく
外に興味を持ち、「何があるのかな」的な感じで外をのぞいたり出たがったりするようになったら
ケージの外に出すタイミング

・・・これに要するのがだいたい一週間。
ドラーナの場合、「この仔は数日で大丈夫かも」と言われました

この「だんだんに」を端折ってしまうと、
いきなりどっかの棚の下などに猛ダッシュで入り込み、ろう城し、
場合によってはそのまま完璧に慣れるチャンスを失ってしまうこともあるそうです

これまで自分に「慣れてた」かどうかはほとんど関係ない

・・・なぜなら猫はひたすら「環境の安全」第一だから。
だから、ゆっくりゆっくり、環境に慣れさせてあげることが大事だそうです




ノラ猫時代から保護まで(7):There\'s No Going Back_d0166355_2321776.jpg

これは二晩目のドラーナです
いくらシーツをかぶせても
こんな風にぜーーんぶ自分ではぎとってました
ლ(・□・ლ)


ケージの中で固まってたのは一晩目だけで
二晩目からは、世話をする腕の脇から
「ぬにょーっ」と首をのばして
外の世界に興味津々でした


・・・けっきょく、三日目には外に出してしまいましたが

このとき、私がプギえもんの了承を得ずに出しちゃったので
前代未聞の大げんかになってしまいました(>_<)


結果オーライではありましたが





・・・唐突で恐縮ですけど

私、個人的に、
「ほとんどのことはやり直しが効く」と考えてるタイプなのです


「選択肢」はいくらでもあるけど、
それが見えてるかどうかだけ

だから、「もう取り返しがつかない」ということは滅多に起こらない
・・・って考えるタイプです


でも、このときのりあなの心境としては


「こればっかりは、もう取り返しがつかない
後戻りができない」


でした


一見、健康そうにみえる「抱っこ猫」も
床に寝そべり
顔のすぐそばで見つめると
口臭がすごい

「・・・これは口腔内がそうとうヤバいことになってそうだなぁ・・・」

耳年増な私は、
「猫エイズを発症していると口内炎がひどくなる」といった
「抜粋ネガティブ情報」が頭から離れなくなり

「あらゆる事態」を想定した上で、受け入れなければならない、

こればっかりは、もうどうしたって、後戻りできない


そういう状況に身を置いたことを痛いほど感じ


請け負った責任の大きさを思うと
自動的に
はらはらと涙が頬を伝ってしまったほどです


保護直後の何日か、
「抱っこ猫」は夜鳴きがまず凄かったんですね

その夜鳴きが、猫初心者にはこれがやたら厳しい

「猫の鳴き声って、赤ちゃんの号泣なんだな・・・」
はじめて知りました


・・あと、一番最高潮の叫びが
どうしても「Harold」って聞こえましたけどw


そんなこんなで眠れなくて、
寂しくないようにケージの脇の床で仮眠したり


幾晩も続いたこうした睡眠不足も
「自動はらはら涙」
の元凶だったと思いますが<(; ^ ー^)


でも、夜鳴きによって
・・・「外が懐かしいんじゃ」
・・・「友だちに会いたいんじゃ」
という思いが浮かんできて

それが一番キツかった





・・・正確にいえば、この状態でも「後戻り」できます
本当にダメなら、誰か自分より責任を持てる人を何が何でも探すことになります
とても難しいけど、不可能ではないです

なので、本当のところは
「自分が後戻りしたくなかった」
ということなんです



過去、うちで飼っていたわんこ
モルモットたち

どれも幸せな思い出ではあったけど

「ああしておけばよかった」
「こうしてあげればよかった」
という思い・・・

やっぱり、それぞれに、色々ありました


「抱っこ猫には、『こうしてあげればよかった』はナシにしよう」


・・・「抱っこ猫のため?」
いや、自分のために、です




外猫暮らしは見た目以上に過酷な暮らし
自由で気ままなんかでは、ゼッタイない
室内飼いにするのは1000%正解




とにかくこれについて自分が確信もつことが一番たいせつ


・・・私の場合、
実はとある方面からちょっとした「雑音」が入っていて
これを120%信じることがちょっと難しかったんです

なので、本やネットで、
徹底的に「そうだよ、それが正解だよ」と自分に言ってくれてる気がする
情報だけを、集めまくりました


それから・・・
ノラ猫時代から保護まで(7):There\'s No Going Back_d0166355_23453075.jpg

夜鳴きはしても
こうして安心して眠ってくれたり
あいかわらずの「抱っこ猫」でいてくれた

ドラーナの存在そのものが、
やっぱり、一番の「自信の素」でした


今のドラーナからすると
この頃の毛並み、バッサバサ( ̄□ ̄|||)



というわけで、外猫を保護して自分で飼うには、
さまざまなプロセスを経て、
準備をする必要がありました


まとめておきます!

◎行政とエサやりさんたちからの情報収集
◎受け入れ準備と捕獲道具(ケージ/トイレ/猫砂/ケージで使える食器/ぼろシーツ)
◎ノミ/回虫駆除薬の投与(病院で買ったり、ネットでも買えます。市販のは効果無し)
◎室内環境へ慣らすための準備/整備、そして覚悟



There's No Going Back


・・・でも実はこれには、

もう二度と手放したいと思わない
これまでに得られなかった幸せもあるよ


そういう意味も、含まれていたのでした

(*^o^*)




こんな感じの「保護までのストーリー」

おつきあいいただき、本当にありがとうございました
m(_ _)m



・・・でも

夜鳴き克服も含めた
「完全室内飼いへの道」はまた別のお話・・・



(*^ω^*)ノ彡

→ちなみに、番外編もあるよ
by dorahna | 2010-07-02 23:57 | ノラ猫時代から保護までの経緯

猫のドラーナと飼い主について

野良猫母さんから生まれ、飼い猫として過ごした後ホームレスになり公園猫として色々な人たちに可愛がられたのち、2010年5月、8歳で猫ビギナー夫婦(りあな/プギえもん)に引き取られる。公園ネコ時代はこの2人から「抱っこ猫」と呼ばれていた。
飼い主夫婦は謎のフリーランサーズ。あちこちでウロウロ活動中。

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